著者
早野 文孝 箱崎 勝也
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.52, pp.161-162, 1996-03-06

マウスのボタンをクリックする事で手軽に情報を引き出し、しかも他のプロトコルをまるで意識する事無く、それらの情報を簡単に手に入れる事の出来るWWW(World Wide Web)は多くのユーザを獲得し、数メガバイトのマルチメディア・ネットワーク・トラヒックを生み出したと言われる。こうして出来たネットワークの圧迫を解消する手段は以前から提案されているが、比較的簡単かつ効果的と思われるキャッシングに注目してみる事にした。電気通信大学内の計算機センタに設置されたproxyサーバ(cern-httpd)を通したリクエストを書き出した6月28日から12月末日までの利用履歴(ログファイル)を基本データとし、統計を取っている。実際に稼働しているキャッシュサーバによって記録されたログファイルから最適と思われるアルゴリズム、キャッシュの容量、保存期間等の傾向を割りだし、これからのキャッシュサーバに反映させようというのが本レポートの目的である。