著者
早野 邦彦 柴山 秀雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EA, 応用音響
巻号頁・発行日
vol.97, no.5, pp.9-14, 1997-04-11

非整数微分方程式を用いることによってノイズ信号の周波数特性を少ないパラメータで表現する方法について述べている。身の回りにあるノイズ信号として、風の音やフライトノイズ、交通騒音などがある。このようなノイズのスペクトルは、その特徴を3つに分けることができる。低い周波数領域では一定か周波数とともに増加し、特性周波数ω_0でピークに達するか折れ曲がり、それ以上の高い周波数領域では周波数とともに減衰する傾向にある。ラプラス変換によって、このようなスペクトルは非整数の微分方程式であらわすことができる。このとき、方程式のパラメータはg,q,ω_0の3つである。