著者
星野 晶成
出版者
名古屋大学
雑誌
若手研究
巻号頁・発行日
2019-04-01

近年、日本では「長期海外留学の減少」と「大学生の短・中期海外留学の増加」(約6割が1ヶ月未満の滞在)が顕著になっている。更に、英語先進国(伝統的留学先国)以外に、ASEAN、アフリカ、中南米、南アジアといった非伝統的留学先国への留学が拡大している。つまり、日本からの海外留学に変容(短期化/多様化/プログラム化/大衆化)が見られる。この変容において「政府」、「大学」、「大学生」の相互・因果関係を明確に指摘できていない。結果、教育政策の運用や効果等の議論に精度を欠く状態である。本研究では、大学を対象として、非伝統的海外留学プログラムの動態(設計/取組/課題等)を解明し、政策提言に用いる。