- 著者
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服部 真由
山本 大介
高橋 直久
- 雑誌
- マルチメディア,分散協調とモバイルシンポジウム2018論文集
- 巻号頁・発行日
- vol.2018, pp.1643-1651, 2018-06-27
本論文では,オープデータを用いたバス路線の自動経路生成に関して述べる.バスの路線を位相関係に基づいた概略図ではなく実地図上に描画する場合,バス路線経路と道路データとの対応付けが必要となるが,路線経路は路線数や経路変更の観点からデータ整備には多くの労力を要する.そこで我々は交通事業者が公開するオープンデータに着目し,停留所の座標と路線の停留所系列のみから路線経路を自動生成するシステムを提案し,その実現法について述べる.提案システムでは停留所に対する道路ネットワーク上のノードとしてバス停ノードを生成したのち,バス停ノード間の経路探索を行い,データベース化した.プロトタイプシステムを用いた評価実験を行った結果,交差点などの近傍ノードに比べバス停ノードを生成することで距離を約78%縮められ,有用性を示すことができた.また,5 路線に対する生成経路と実経路を比較検証した結果,最短経路探索を用いた経路では一致率が85%以上であり,道なりを考慮に入れた経路探索を行うことで最短経路による余分な右左折を減らし,より実経路に近い経路生成を行えることが分かった.