著者
古市 瑞希 山本 大介 高橋 直久
雑誌
情報処理学会論文誌デジタルコンテンツ(DCON) (ISSN:21878897)
巻号頁・発行日
vol.8, no.2, pp.1-15, 2020-08-25

名古屋工業大学で開発された音声インタラクションシステム構築ツールキットMMDAgentは,FST(Finite State Transducer)形式で記述された対話シナリオに基づいて音声対話の処理を実行し,ユーザは対話シナリオを編集することで対話の内容を自由に構成することができる.しかし,FST形式は一般ユーザには馴染みがなく,対話シナリオを編集することは困難である.そこで,一般ユーザでも対話シナリオを編集できるようにするため,ブロック型ビジュアルプログラミング機能を有する音声対話シナリオ編集システムを提案する.提案システムでは,対話の内容を「ブロック」で表し,パズルのように組み合わせるだけで対話シナリオを作成できる.これにより,対話シナリオについて知識がない一般ユーザでも,対話シナリオを作成することができる.また,提案システムに基づきプロトタイプシステムを実装し,評価実験を行った.その結果,テキストで記述する方法に比べて,提案システムを用いることで短い時間で対話シナリオの作成や内容の把握ができることが分かった.
著者
山本 大介 目瀬 浩
出版者
公益社団法人 日本口腔外科学会
雑誌
日本口腔外科学会雑誌 (ISSN:00215163)
巻号頁・発行日
vol.64, no.5, pp.274-278, 2018-05-20 (Released:2018-07-20)
参考文献数
18

Case reports describing mandibular fractures associated with external auditory canal fractures without condylar fractures are extremely rare. We report a case of mandibular and external auditory canal (EAC) fractures. A 56-year old man was referred to our department because of pain on opening and closing of the jaw. He had hypertension, diabetes mellitus, sleep apnea syndrome, and familial myoclonus epilepsy. In January 2014, he bruised his chin and precordial region when he fell down because of orthostatic hypotension. He was transported to a nearby general hospital and underwent treatment for a laceration on the chin. He was introduced to our department to receive treatment for hemorrhage from both the EAC fracture and mandibular fracture. Local examination showed disturbed mouth opening due to jaw pain and bloody discharge from both auditory canals. There was also a laceration on the chin. Computed tomography (CT) disclosed a fracture line at the mandibular symphysis and both EACs, but the auditory ossicles were not separated. The patient was treated by packing both auditory canals in consultation with the Department of Otolaryngology. We performed open reduction and internal fixation (ORIF) surgery with the patient under general anesthesia, and intermaxillary fixation (IMF) was secured for 1 week. The patient was followed up for 1 year, and healing was satisfactory with no subsequent stenosis of the auditory canal.
著者
鈴木 重將 内山 剛 明神 寛暢 渡邊 一樹 山本 大介 佐藤 慶史郎 大橋 寿彦
出版者
一般社団法人 日本神経救急学会
雑誌
Journal of Japan Society of Neurological Emergencies & Critical Care (ISSN:24330485)
巻号頁・発行日
vol.30, no.2, pp.62-66, 2018-06-01 (Released:2018-11-15)
参考文献数
8

Clinically mild encephalitis/encephalopathy with a reversible splenial lesion (MERS) is diagnosed using imaging and is characterized by a favorable prognosis, which often improves without treatment. Here, we report three adult patients with MERS who were treated with a different course each; all of them required immunotherapy to some extent. The first case was a 67-year-old male who experienced gastrointestinal symptoms for 3 months prior to hospitalization. The second was a 38-year-old male who experienced a headache and fever, followed by urinary retention. The third was a 36-year-old male who experienced a fever and headache, followed by dysuria, impaired orientation, and upper limb tremor; he was transported to our hospital on the same day. All patients had lesions in the splenium of the corpus callosum. While two patients responded well to steroid pulse therapy, one demonstrated poor response and required immunoadsorption therapy. While some patients with adult-onset MERS require aggressive immunotherapy, this condition covers a broader range of diseases in adults with varying premonitory and clinical symptoms. Although pediatric MERS is often accompanied with a benign condition, this is not always the case for adults. Thus, considering immunotheraphy may be essential.
著者
服部 真由 山本 大介 高橋 直久
雑誌
マルチメディア,分散協調とモバイルシンポジウム2018論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, pp.1643-1651, 2018-06-27

本論文では,オープデータを用いたバス路線の自動経路生成に関して述べる.バスの路線を位相関係に基づいた概略図ではなく実地図上に描画する場合,バス路線経路と道路データとの対応付けが必要となるが,路線経路は路線数や経路変更の観点からデータ整備には多くの労力を要する.そこで我々は交通事業者が公開するオープンデータに着目し,停留所の座標と路線の停留所系列のみから路線経路を自動生成するシステムを提案し,その実現法について述べる.提案システムでは停留所に対する道路ネットワーク上のノードとしてバス停ノードを生成したのち,バス停ノード間の経路探索を行い,データベース化した.プロトタイプシステムを用いた評価実験を行った結果,交差点などの近傍ノードに比べバス停ノードを生成することで距離を約78%縮められ,有用性を示すことができた.また,5 路線に対する生成経路と実経路を比較検証した結果,最短経路探索を用いた経路では一致率が85%以上であり,道なりを考慮に入れた経路探索を行うことで最短経路による余分な右左折を減らし,より実経路に近い経路生成を行えることが分かった.
著者
石川博規 山本大介 高橋直久
雑誌
マルチメディア、分散協調とモバイルシンポジウム2014論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, pp.789-795, 2014-07-02

本稿では,ユーザ生成型コンテンツ共有の概念を音声対話コンテンツに導入する手法を提案する.提案手法により,音声対話システムの利用が活発化すると考えられる.しかし,一般に音声対話コンテンツを共有するシステムがない.そこで,スマートフォンに搭載した音声インタラクションシステム構築ツールキットMMDAgentにおける音声対話コンテンツを機能ごとに分割しパッケージ化する手法と,それらの音声対話コンテンツ配信の仕組みを提案する.建物案内や天気予報などの機能単位で,パッケージ化された音声対話コンテンツを複数同時並列に実行することによって,音声対話の容易かつ自由度の高い拡張を可能にする.また,それらパッケージ化された音声対話コンテンツを配信する仕組みを提案し,その実現法について述べる.
著者
山本 大介 土井 美和子
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.49, no.1, pp.43-50, 2008-01-15
参考文献数
6
被引用文献数
1

本報告では,2007年7月に開催された,RoboCup世界大会サッカーシミュレーションリーグの参加報告を行う.まず,RoboCup世界大会の概要を紹介する.特に,サッカーシミュレーションについて詳しく紹介する.その中で,筆者が参加した2DリーグとPVリーグについて報告する.最後に,参加報告のまとめを行う.
著者
松本 章一 久野 美輝 山本 大介 山本 大貴 岡村 晴之
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子論文集 (ISSN:03862186)
巻号頁・発行日
vol.72, no.5, pp.243-260, 2015-05-25 (Released:2015-05-22)
参考文献数
84
被引用文献数
11 9

優れた耐熱性,光学特性,および機械的性質を有する高性能透明ポリマー材料を設計するため,N-置換マレイミドと種々のスチレンおよびオレフィンモノマーの交互ならびに2:1定序配列制御型ラジカル共重合を行った.まず,これらシークエンス制御された共重合系の反応挙動を明らかにするため,末端モデルならびに前末端基モデルを用いて共重合組成曲線を解析し,モノマー反応性比を決定した.定序配列制御の発現には前末端基効果が重要な役割を果たし,前末端基効果の大きさはコモノマーの構造や重合溶媒の種類に依存した.これら交互および2:1定序配列制御型のマレイミド共重合体の熱的性質,光学特性,ならびに機械強度などの物性評価を行い,いずれの共重合体も高い熱分解開始温度や優れた透明性を示すこと,マレイミド共重合体の側鎖置換基を設計することにより広い温度範囲でガラス転移温度や機械的性質を制御できることを見いだした.さらに,共重合体の側鎖に導入したアリル基と多官能チオール化合物ならびに表面チオール修飾したシリカナノ微粒子とのチオール–エン反応によって,高い熱分解開始温度や熱変形温度を有し,かつ透明性に優れた熱・光硬化性樹脂ならびに有機無機ハイブリッド材料が設計できることを示した.
著者
Mohamad REZA 山本 大介 松岡 裕之
出版者
The Japan Society of Medical Entomology and Zoology
雑誌
衛生動物 (ISSN:04247086)
巻号頁・発行日
vol.64, no.2, pp.67-71, 2013-06-15 (Released:2014-01-08)
参考文献数
17
被引用文献数
1 3

蚊幼虫の生物学的制御のため蚊幼虫捕食性の魚を導入する方法はこれまでも実施されてきた.我々は低濃度の銅を蚊幼虫に作用させると,魚に捕食され易いことを見いだしている.メダカ(Oryzias latipes)は日本国産であるがその近縁種は世界各国に棲息している.我々は,ハマダラカ幼虫の生存能力を低下させるものの,メダカの生存には影響のない銅濃度を検討した.銅濃度0.26 ppm に暴露すると,ハマダラカ幼虫は潜水能力が減少しメダカに容易に捕食されるが,メダカはこの濃度において健常に生存できることを確かめた.このことから我々は,蚊幼虫捕食性の魚を導入することに加え,蚊幼虫の棲息する限られた場所に低濃度の銅イオンを散布することが有用であると考えている.
著者
仲野 良佑 打矢 隆弘 西村 良太 山本 大介 内匠 逸
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告知能システム(ICS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2015, no.2, pp.1-8, 2015-03-13

3D キャラクタとのリアルタイムでの音声対話が可能な音声対話システムとして MMDAgent が提案されている.この動作環境を拡大し,利便性を向上させるために MMDAgent を Android スマートフォン上へ移植したスマートメイちゃんが提案されている.これらのツールキットにおいて採用されているシナリオ定義手法では,複雑な対話シナリオの作成や,端末間通信による連携を必要とするシナリオの構築が困難である.本研究では,これらの問題点を解決するため,スマートメイちゃんをソフトウェアエージェントにより拡張する機構を提案,実装し,有効性を確認するための評価実験を行った.エージェントを用いてスマートメイちゃんの拡張を行うことで,複雑な応答文や条件分岐を持つシナリオの開発がより容易となり,また,ネットワークと連携する必要があるシナリオの開発も,エージェント間通信の延長線上と捉えることで格段に容易となる.評価実験の結果,提案機構によって問題点を解決できたことを確認したが,実用的な機構とするためにはいくつかの課題点も存在することが確認された.
著者
REZA Mohamad 山本 大介 松岡 裕之
出版者
日本衛生動物学会
雑誌
衛生動物 (ISSN:04247086)
巻号頁・発行日
vol.63, no.3, pp.217-222, 2012
被引用文献数
6

ハマダラカ (<i>Anopheles stephensi</i>) 幼虫を低濃度の銅イオンにさらし,これを死亡させる濃度を探索するため,異なる濃度の銅イオン環境で飼育し,動きが悪くなる個体,死亡する個体を観察した.幼虫を1.2 ppmまたは2.4 ppmの銅イオン環境下で飼育したところ,1週間で半数以上が死亡した.0.6 ppmの飼育では,死亡はしないものの動きが悪くなり,成長が遅くなることが観察された.捕食性の魚であるグッピーに与えたところ,0.6 ppm銅イオン処理幼虫群は,無処理幼虫群に比べ,有意に短時間でグッピーに捕食された.ヒトの飲料水に許容される銅イオン濃度の上限は1 ppmであるため,ヒトとボウフラに対する銅イオンの毒性の差を利用して新たなハマダラカ幼虫対策が期待できる.
著者
山本 大介 増田 智樹 大平 茂輝 長尾 確
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会論文誌 (ISSN:13460714)
巻号頁・発行日
vol.25, no.2, pp.243-251, 2010 (Released:2010-01-26)
参考文献数
19

In this paper, we propose a video scene annotation method based on tag clouds. First, user comments associated with a video are collected from existing video sharing services. Next, a tag cloud is generated from these user comments. The tag cloud is displayed on the video window of the Web browser. When users click on a tag included in the tag cloud while watching the video, the tag gets associated with the time point of the video. Users can share the information on the tags that have already been clicked. We confirmed that the coverage of annotations generated by this method is higher than that of the existing methods, and users are motivated to add tags by sharing tag clouds. This method will contribute to advanced video applications.