著者
朝井 義久 渋沢 進
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.52, pp.83-84, 1996-03-06

これまで、入出力命令を含むプログラムの並列化は、入出力命令の含まれていない部分についてのみ並列化を行い、入出力命令部分については逐次で実行されていた。この方法では、プログラム全域にわたる並列化が行えず、並列化の効率も悪くなってしまう。そこで、我々は入出力命令を含まないプログラムの並列化で利用されている最早実行開始条件解析法に、入出力命令間の依存関係としてデバイス依存を導入することにより並列化を行ってきた。 本稿では、デバイス依存を用いた並列化手法ならびに並列計算機上での実行方法について報告する。また、タスクグラフを用いたシミュレーションによる評価を行い、実際の並列計算機上での実行についても述べる。