著者
木下 太朗
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
日本都市計画学会関西支部研究発表会講演概要集 (ISSN:1348592X)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.57-60, 2022 (Released:2022-07-25)
参考文献数
13

本稿は、都市郊外部へのバス高速輸送システム(Bus Rapid Transit : BRT)整備にかかわる事業性調査を、京都市洛西ニュータウン地域と近隣の鉄道駅を結ぶフィーダー路線を事例として実施した。本稿では、以下の作業を通じて事業性を検証した。第1に、整備ルート・運行計画案の策定を実施した。第2に、整備ルート・運行計画案をもとに、運行経費の計測を実施した。運行経費については、初期費用とランニングコストの双方を計測した。第3に、需要予測とその予測に基づく年度間運行収入・収支の計測を実施した。検討する課題はあるものの、本稿で整備を検討したルートは、採算が取れる可能性が高いルートであることがわかった。