著者
木場 裕紀
出版者
一般社団法人 日本教育学会
雑誌
教育学研究 (ISSN:03873161)
巻号頁・発行日
vol.84, no.2, pp.205-214, 2017-06-30 (Released:2018-04-27)

本研究の目的は、マーガレット・ドゥブラーの功績を、彼女が作成したダンス専攻のカリキュラム(コース・オブ・スタディ)を検証することを通して再評価することである。彼女が作成したコース・オブ・スタディは生理学や解剖学といった科目に加え、美術史、音楽などの人文学系科目によって構成されていた。ドゥブラーはダンスの持つ学際性を損ねることなく、自然科学的要素と人文学的要素を併せ持つ領域としてダンス・カリキュラムを形作ることに成功したと言える。