著者
木戸 雅子 木戸 修
出版者
共立女子大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

①アテネ高等美術学校彫刻科の教授3名とアテネ工科大学建築科1名の彫刻家を対象に、それぞれの制作活動とその作品研究及び教育理念についての考えを調査することができた。それぞれの個人アトリエでの調査を通じて相互理解が深まり今後相互協力の基盤を作ることができた。②2004年のアテネオリンピックを機に建設整備されたアテネの地下鉄のアート・ワーク調査によって、現代ギリシャ作家にとってギリシャの過去の記憶こそ創造の源であるということを明らかにすることができた。それは古代風というような伝統的形態の借用ではなく、彼らの造形の本質が過去の記憶の中から抽出されているということである。
著者
木戸 雅子 鈴木 杜幾子 大原 まゆみ
出版者
共立女子大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

従来日本のみならず、西欧でもほとんど研究対象とされてこなかった独立戦争以後のギリシャの近代絵画を、ヨーロッパとギリシャ側からの視点で検証した。ギリシャ近代絵画の創生期には、主としてドイツ(バイエルン)の画家(P.フォン・ヘス等)の描いた独立戦争をテーマにした絵画が、ギリシャ人画家の手本となり主題や表現様式などにおいて、その後の近代ギリシャ絵画の方向づけに影響を与えたというその過程を追うことができた。