著者
木村 幸一郎 伊藤 毅
出版者
一般社団法人 日本建築学会
雑誌
日本建築学会論文報告集 (ISSN:03871185)
巻号頁・発行日
vol.60.2, pp.41-44, 1958-10-05 (Released:2017-08-30)

早稲田大学理工学部音響研究室に新しく造られた無響室及び残響室の音響特性がほぼ明らかになったので、ここに報告する。この音響測定室は、早大理工学部の建築学科及び電気通信学科の共同管理の下に、主として建築音響に関する測定を行う目的で建造されたものであつて、一つの隔壁を境とした残響室と無響室とから成り、隔壁には窓が設けられている。この測定室の附属設備は、デンマークのBruel & Kjaer会社製の音響測定装置一式より構成されており,その内容は次の通りである。[table]以上の設備によつて、建築材料の吸音率や透過損失は勿論、電気音響機器の特性測定、音場の騒音レベルの測定、消音器の音響減衰度の測定、送風ダクトの音響減衰度の測定等各種の音響測定が可能である。尚本測定装置の費用の一部は昭和31年度の文部省、私学設備助成金によるものである。
著者
木村 幸一郎
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
建築雑誌 (ISSN:00038555)
巻号頁・発行日
vol.45, no.550, pp.1501-1523, 1931-10-25

窓の採光能率は、其窓の在る周圍の状況によつて大に異ることは明である。本文は其種々なる位置に在る窓面の照度を求めて、これを發光體と考へる室内の照度分布を考慮する場合の資料とし、又或建物の或窓は如何量の採光能率を有するかを或標準の窓面と比較して、其有效率を求めんとするにある。