著者
本田 沙耶香 高山 誠 後藤 正美
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
日本建築学会北陸支部研究報告集 (ISSN:03859622)
巻号頁・発行日
no.53, pp.87-90, 2010-07-18

発泡ポリスチレンを構造材とした球形シェルが開発されたが、その力学的性状は不明確な点がある。また、軽量構造では積雪荷重による影響が大きくなることが予想される。そこで、発泡ポリスチレン製球形シェルが積雪荷重を受けた場合の力学的性状の把握を目的とし、数値解析と模型実験を行った。その結果、変形性状では、シェル頂部が沈み込み、その反動でシェル側面が押出される変形をみせることや、主応力では経線方向に圧縮応力が働き、周方向に引張応力が働くことなどが明らかになった。また、シェルの力学性状に与える開口の影響が大きいことがわかった。