著者
高山 誠
出版者
研究・イノベーション学会
雑誌
研究 技術 計画 (ISSN:09147020)
巻号頁・発行日
vol.19, no.1_2, pp.58-61, 2004-09-20 (Released:2017-12-29)
参考文献数
3

The current mode of competition in the Japanese industry is competition for the top tier. This is essentially competition for the highest asset value of the business but not for long-term excellence. The author reviews the history of this type of competition, discusses problems inherent to it, including possible moral hazard, and points out that it does not favor planning for the uncertain future for which the traditional Japanese management was prepared with accumulated internal resources. This situation requires that the Science and Technology Basic Plan incorporate careful strategies for commercialization of its outcomes. The key for long-term survival strategy is quest for uniqueness.
著者
高山 誠 平松 庸一 内田 亨
出版者
新潟国際情報大学情報文化学部
雑誌
新潟国際情報大学情報文化学部紀要 (ISSN:1343490X)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.121-128, 2015-04-01

本稿では、新潟県における妙高ゆきエビと村上鮭の養殖事業の事例を報告する。前者は、陸上養殖という特徴的な事例で、十分な技術によって良質な「製品」を作ることができた。しかし、販売面で、同種の他社製品や天然物と質の差別化ができず、また価格相応の価値を訴求することができないキャズム(chasm)によって、失敗した事例である。後者は、歴史と街づくりに裏打ちされた観光産業はじめ鮭の商品化を現在も進行しており、地方色豊かな事例である。地方発の養殖事業は、今後「漁業の6 次産業化」の推進が課題であろう。つまり、養殖による水産物の生産だけでなく、2 次産業的な水産物加工や3 次産業的な情報やサービス、観光をも視野に入れることである。
著者
本田 沙耶香 高山 誠 後藤 正美
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
日本建築学会北陸支部研究報告集 (ISSN:03859622)
巻号頁・発行日
no.53, pp.87-90, 2010-07-18

発泡ポリスチレンを構造材とした球形シェルが開発されたが、その力学的性状は不明確な点がある。また、軽量構造では積雪荷重による影響が大きくなることが予想される。そこで、発泡ポリスチレン製球形シェルが積雪荷重を受けた場合の力学的性状の把握を目的とし、数値解析と模型実験を行った。その結果、変形性状では、シェル頂部が沈み込み、その反動でシェル側面が押出される変形をみせることや、主応力では経線方向に圧縮応力が働き、周方向に引張応力が働くことなどが明らかになった。また、シェルの力学性状に与える開口の影響が大きいことがわかった。
著者
大森 康代 鈴木 直哉 高山 誠
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
日本建築学会北陸支部研究報告集 (ISSN:03859622)
巻号頁・発行日
no.47, pp.20-23, 2004-07-17

本研究では、開口を設けた逆転懸垂型シェルに対する開口の影響が荷重条件の違いによりどのように変化するのかを調べることを目的とした。試験休は無開口、及び稜線上と対角線上に開口を設けた3タイプを設定し、全休載荷、中央部分載荷の2つの荷重モードで実験を行った。その結果、開口の位置により変形モードが異なり、剛性等にも影響を与えること、また、荷重モードが全体載荷から中央部分載荷に変わると、荷重モードによる影響を受けて、前述の開口による影響が変化することが明らかとなった。