著者
本間 道則
出版者
秋田県立大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2010

有機蛍光色素をドープしたネマティック液晶を発光層とした液晶電気化学発光セルにおいて,高い輝度と偏光比を得るための設計指針を見出すために発光の基礎特性を評価した。その結果,陰極の仕事関数の減少が輝度と発光効率の向上に有効であること,フォトルミネッセンスの偏光比が高い色素である方が電気化学発光の偏光比も高くなることを見出した。さらに,コルゲート構造の発光層の導入によって素子の正面方向において効果的に偏光発光が得られることを確認した。
著者
本間 道則
出版者
秋田県立大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2013-04-01

微細な配向パターンを有する液晶セルの駆動電圧特性および応答特性を実験およびコンピュータシミュレーションにより詳細に評価し,駆動電圧および応答特性の改善効果について考察した。その結果,しきい電圧は配向の歪みの増加とともに減少する傾向が明らかとなり,配向パターンの周期のような構造的な因子によってしきい電圧が制御できることが確認された。さらに,微細なパターン配向は応答特性の改善にも寄与し,応答時間および回復時間がそれぞれ70%および50%改善されることが明らかとなった。