著者
渡邉 久爾 杉山 秀樹 杉下 重雄 鈴木 直樹 櫻本 和美
出版者
水産海洋学会
雑誌
水産海洋研究 (ISSN:03889149)
巻号頁・発行日
vol.68, no.1, pp.27-35, 2004-02-28
参考文献数
31
被引用文献数
1

本州日本海に分布するハタハタは、秋田沿岸と朝鮮半島東岸に主な産卵場を持つ2系群が知られている。本研究では、本州沖から韓国東岸までの日本海を13の海区に区分し、海区別のハタハタ漁獲量、CPUEから計算した密度指数および秋田県沖の体長組成を用い、上記2系群の分布について検討した。結果を以下に示した:(1)秋田県沖のCPUEの季節変動は4月と10月にピークを持ち、夏季には低下する;(2)産卵場に近い海区では10月から12月にかけて密度指数が高く、同時期の産卵場から離れた海区での密度指数は低い;(3)秋田県沖の加入開始年令は1才で、加入時期は3月から4月である;(4)各海区の密度指数の年変動は主成分分析により地理的に2分される。以上の結果から、秋田沿岸を起源とする系群は秋田県沖から若狭沖まで分布し、朝鮮半島東岸を起源とする系群は韓国東岸から能登沖まで分布することが示唆された。