著者
桑田 百代 杉浦 徳美
出版者
The Japan Society of Home Economics
雑誌
家政学雑誌 (ISSN:04499069)
巻号頁・発行日
vol.21, no.6, pp.406-411, 1970-11-20 (Released:2010-03-09)
参考文献数
7
被引用文献数
2

全身、上肢、下肢を含む筋作業で、R.M.R.と心搏増加率との間に高い相関がみられ、その相関は作業終了前15秒間がより高いことを知った。さらに、種々の家事労働を任意の時間の長さで実験した結果についても、作業終了前30秒間、15秒間に高い相関が得られ、両者ともr=0.90からそれ以上になり、作業終了に近づくほどその相関が高くなる。以上のことから、作業時間の長さにかかわらず作業終了直前の心搏数を測定すればR, M.R.の一応の推定が可能であるとの結論に達した。また家事労働の測定にも活用できることがわかった。