著者
村上 恭一
出版者
協創&競争サステナビリティ学会
雑誌
場の科学 (ISSN:24343766)
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.42-57, 2023-05-31 (Released:2023-06-30)

本稿は Corporate Accelerator (CA) という非常に限られた研究しかなく先行研究において何が CA を構成するのかを定義することは困難であると指摘する現象を研究対象とする。CA は日本に輸入適応されたが日本での研究蓄積は皆無である。この現象を「場」における「講」により論究する。「場」において「与贈循環」をどのように産み出し成長へと結び付けたのかを論究した結果、CA の必須要素として「既存組織加速機能」 「内部仲介機能」「講」を提示する。これらは日本で歴史的に存在しているが研究として看過されてきた現象に光を当てるものでもある。
著者
村上 恭一
出版者
協創&競争サステナビリティ学会
雑誌
場の科学 (ISSN:24343766)
巻号頁・発行日
vol.1, no.3, pp.56-68, 2022 (Released:2022-02-23)

利他概念は経営研究でまったく注目されていなかった。他方、経営実務では古くから重視されてきた。この欠落を埋めるべく利他概念について論究する。結果、「場」において「主客合一」となり行う抜苦与楽という与益が反照する互恵・互酬行為が利他であると明らかになった。 我が国における利他経営は「場」「与益」「抜苦与楽」「反照」「互恵・互酬」から構成される概念であることが示される。このことがエーザイ株式会社のhhc®(human health care)の国際経営研究比較により明らかになった。