著者
村井 康真
出版者
[出版者不明]
巻号頁・発行日
2005-09

制度:新 ; 文部省報告番号:甲2111号 ; 学位の種類:博士(学術) ; 授与年月日:2005/6/27 ; 早大学位記番号:新4089
著者
村井 康真
出版者
プロジェクトマネジメント学会
雑誌
プロジェクトマネジメント学会誌 (ISSN:1345031X)
巻号頁・発行日
vol.6, no.3, pp.16-20, 2004-06-15

プロジェクトを最適な計画の下で実施,管理するために,ワーク・ブレークダウン・ストラクチャー(WBS)を作成する必要がある.WBSとは,プロジェクトの範囲を成果物やそれを生成する作業の観点から定義し,構造化したものである.WBSで定義した各要素は,プロジェクト計画の立案や実施を通して利用される.ところが筆者の知る限りにおいて,WBSには構成要素の抜け洩れを確認する方法が示されていない.そのうえ定義したWBS要素が,運営管理上の観点から適正な規模かどうかを判断する有効な基準を備えていない.本稿では,ネットワーク・ロジックをWBSの作成過程に適用するための有効な手法を提案する.また,クリティカルパスの算定により,所要期間に余裕のないアクティビティを特定することで,それらに対してリソースの追加や並行処理を同時に検討することが可能となる.