著者
村山 茂明
出版者
日本森林学会
雑誌
日本林學會誌
巻号頁・発行日
vol.49, no.4, pp.156-161, 1967

ワイヤロープの電磁探傷に関してはまだ現場での実地応用可能な実用品はない。その原因の一つとして,一つの原理で摩耗と断線を測定しようとした点に無理があったと思われる。そこで筆者は,インピーダンス法に開する問葱点について理論的に考察し,ワイヤロープの断面積減少率を測定して,摩耗度測定罵能なテスターを試作した。主な論旨は次の通りである。<br> (1) インピーダンス法により断面積側定が可能であるという理論的根拠を示した。<br> (2) ロープの公称径の基準を設定するために使われる標準ワイヤの長さを理論的に検討した。<br> (3) ワイヤロープの公称径のいかんにかかわらず摩耗による断面積減少率を同一基準線で示す方法について検謁した。<br> (4) 軽量小型の実用コイルの設計を行ない官一プテスターを試舞した。