著者
村松 謙生
出版者
The Japanese Society of Snow and Ice
雑誌
雪氷 (ISSN:03731006)
巻号頁・発行日
vol.48, no.3, pp.149-157, 1986-09-30 (Released:2009-08-07)
参考文献数
18
被引用文献数
4 4

本報は雪を利用した野菜の貯蔵に関する試験結果をとりまとめたものである.北陸地域では,積雪の低温・多湿条件を活用してダイコン・キヤベツなどを貯蔵することができる.しかし,積雪深や根雪期間は年次間変動が大きいので,貯蔵を開始する時期に注意するとともに,少雪年次には凍害,多雪年次には積雪の重圧に対する回避策,あるいは貯蔵期間を延長するための覆雪や融雪制御などの対策が必要である.雪中貯蔵の可能な期間は,積雪条件や貯蔵を開始する際の野菜の処理などによって異なるが.ダイコン・キヤベツは90~100日,ハクサイは50~80日,ニンジンはさらに長期間の貯蔵が可能であった.また,雪中に貯蔵した野菜は糖度が増したり,生体重が増加するなどの現象が認められた.これらはいづれも食味の向上につながる興味ある現象である.基礎的な実験結果をふまえて,貯蔵総量が約300tに達する実証試験を行ない,低コスト・大量貯蔵の可能性を得た.
著者
村松 謙生
出版者
The Japanese Society of Snow and Ice
雑誌
雪氷 (ISSN:03731006)
巻号頁・発行日
vol.48, no.2, pp.83-85, 1986-06-30 (Released:2009-08-07)
参考文献数
4

1 0 0 0 OA 積雪計測法

著者
村松 謙生
出版者
The Society of Agricultural Meteorology of Japan
雑誌
農業気象 (ISSN:00218588)
巻号頁・発行日
vol.38, no.4, pp.423-424, 1983-03-10 (Released:2010-02-25)
参考文献数
6
著者
村松 謙生
出版者
北陸作物・育種学会
雑誌
北陸作物学会報
巻号頁・発行日
vol.20, pp.13-14, 1985

昭和57年8月に台風10号の影響で発生したフェーン害の見廻りの際, 出穂期が同じと判断されたが白穂被害の発生量が大きく異なる, こがねもちと越路早生の隣接する水田があった。耕作者や水管理が同一であったことから品種による被害差を想定し, 種籾を譲り受け, 風洞で被害の発生条件を再現して葉身の気孔開度を測定した結果, こがねもちは気孔開度が大きかったのに対し, 越路早生や新潟早生の反応は小さかった。