著者
村﨑 聡 鈴木 一典
出版者
THE JAPANESE SOCIETY FOR HORTICULTURAL SCIENCE
雑誌
園芸学研究 (ISSN:13472658)
巻号頁・発行日
vol.18, no.4, pp.431-437, 2019 (Released:2019-12-31)
参考文献数
16

本研究では,露地夏秋小ギクにおける電照栽培での,これまで以上に花芽分化の抑制効果が高い電照技術の開発を目的とし,暗期中断電照の時間帯が花芽分化の抑制および開花に及ぼす影響を調査した.実験では,小ギクの高需要期である8月盆出荷作型において,複数の夏秋小ギク品種と輪ギク品種を供試し,光源として白熱灯および蛍光灯を用い,前夜半(20~0時),慣行(22~2時),後夜半(0~4時)の時間帯に暗期中断電照を行ったところ,後夜半で高い花成の抑制効果を示した.後夜半区では長日下花芽分化節位が高まり,消灯後の発蕾日数と到花日数が長くなり,節数が増加した.また,現地農家圃場において生産規模で電照時間帯が開花に及ぼす効果を検証したところ,後夜半区で花芽分化を強く抑制し,発蕾日数と到花日数が長くなり,節数が増加した.これらのことから,これまで以上に花芽分化の抑制効果が高い電照技術として,後夜半電照の有効性が現地実証された.