- 著者
-
来海 慶一郎
- 出版者
- 福岡歯科大学
- 雑誌
- 研究活動スタート支援
- 巻号頁・発行日
- 2011
窒素含有ビスホスホネート製剤(NBP)関連顎骨壊死(BRONJ)の発症にNBPよる破骨細胞分化や生存の抑制作用が一要因になっているのではないかと推測し、マウス破骨細胞分化過程に対するゾレドロン酸とプレニル化促進物質GGOHの効果を検討した。ゾレドロン酸は分化関連分子TRAP、細胞融合分子DC-STAMP及びOC-STAMPの発現を抑制し、破骨細胞分化を阻害し、この作用はGGOHの存在下で回復した。以上より、NBPは破骨細胞の融合・形成を抑制し、プレニル化促進物質はNBPによる分化阻害を部分的に回復させると考えられた。