著者
東野 英利子 Tono Eriko
巻号頁・発行日
1989

筑波大学医学博士学位論文・平成元年3月25日授与 (乙第517号)
著者
藤本 泰久 東野 英利子 沢井 清司
出版者
日本乳癌検診学会
雑誌
日本乳癌検診学会誌 (ISSN:09180729)
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.46-51, 2008

日本乳腺甲状腺超音波診断会議(JABTS)教育委員会主催の乳房超音波講習会は,平成15年に第1回が開催され,開催回数も年々徐々に増加傾向である。平成19年にがん戦略研究課題1「乳がん検診における超音波検査の有効性を検証するための比較研究」が開始されたことを契機に,同年は13回行われた。講習会は医師対象と技師対象とに分かれ,いずれも2日間を使って行われ,最後に動画・静止画等の試験が行われ,A判定,B判定,C判定に評価される。今後,検診実施者のさらなる増加が必要となり,この講習会はますます重要になってゆくものと考えられる。
著者
栗山 進一 大貫 幸二 鈴木 昭彦 市村 みゆき 森久保 寛 東野 英利子 辻 一郎 大内 憲明
出版者
日本乳癌検診学会
雑誌
日本乳癌検診学会誌 (ISSN:09180729)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.93-98, 2007-03-30 (Released:2008-07-25)
参考文献数
18
被引用文献数
1 1

本研究の目的は, 40歳代女性に対する超音波・マンモグラフィ併用 (US & MMG), 超音波単独 (US単独), マンモグラフィ単独 (MMG単独) の3種類の逐年検診方法を, シミュレーション分析により救命効果, 効率の点から比較検討することである。各検診方法に対して10万人ずつの仮想コホートを設定し, 検診とその効果をシミュレーションにより追跡した。それぞれの検診を行うコホートで, 要精検者数, 乳がん患者数を, 検診の感度・特異度, 乳がん罹患数より計算し, 期待生存年数を早期乳がん比率, 病期別の5年生存率, 平均余命より算出した。費用効果比は検診により生存年1年延長に要する費用である。検診方法別の感度・特異度, 早期乳がん比率は, 平成12年度~16年度に栃木県保健衛生事業団が行った地域住民出張検診データから算出した。救命数の差をみると, 検診方法別ではUS & MMGが最も大きく, US単独, MMG単独の順に低下した。費用効果比をみると, US単独が他の2つの検診方法より良好であり, MMG単独, US & MMG単独の順で費用効果比が低下した。最も効果の高いのはUS & MMG検診であり, 最も費用効果比が良かったのはUS単独検診であった。