- 著者
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松山 泰男
- 雑誌
- 情報処理
- 巻号頁・発行日
- vol.57, no.1, pp.70-73, 2015-12-15
今日,学生の気質は大きく変化しており,それに伴って新たな教育方法に関する提言が数多くなされている.本稿は,情報処理学会優秀教材賞の受賞により,このことに関する例示を依頼されたものである.ここでは,若い教員と国際大賞受賞者級の教員との対比を第一軸とし,伝統的な講義形態と完全な学生主体型授業の対比を第二軸として設定している.この形で眺めてくると,激変のさなかにある教室風景のそれぞれが,いったいどの辺にあるのかが見えてくる.本稿では,実例を国内外の理系の場合に絞っているが,いずれ各機関がそれぞれの立場に応じた新方式を実現することになり,それが新たな教育産業にもつながると結論している.