著者
松崎 健太郎
出版者
島根大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2008

暑熱暴露により、ラット視床下部におけるBrdU陽性細胞数が顕著に増加した。さらに、暑熱暴露によって誘導されたBrdU陽性細胞の一部は抗NeuN抗体によって染色され、その数は暑熱暴露開始後33日から43日の間に顕著に増加した。これらの結果より、ラット視床下部の神経前駆細胞は暑熱暴露により分裂が促進されることが明らかになった。また、暑熱暴露によって分裂した神経前駆細胞は暴露開始30日以降に機能的な成熟神経細胞に分化することが推察された。長期暑熱馴化の形成に視床下部神経新生が関与する可能性を考えた。