著者
松本 恭幸
出版者
日本マス・コミュニケーション学会
雑誌
マス・コミュニケーション研究 (ISSN:13411306)
巻号頁・発行日
vol.68, pp.22-41, 2006-01-31 (Released:2017-10-06)
参考文献数
11

The citizen's participation in journalism has faced a big change due to the spread of the digital media after the 90s. This paper presents many concrete examples and analyzes the various aspects of the so-called "citizen journalism, " such as the Internet newspapers and the Internet broadcast, as well as the recent trend of the "blog journalism" in Japan. The relationship between this new kind of journalism and the existing mass media is also discussed. This paper also discusses the role of the NGO and NPO, which are increasingly taking the lead in the civic journalism.
著者
松本 恭幸
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.68, no.9, pp.440-445, 2018-09-01 (Released:2018-09-01)

地方紙のデジタル化の進捗状況は,個々の地方紙の抱える条件が大きく異なり,電子版の有料化についても違った対応をしている。だが今後,紙媒体の購読者が減少する中,単にニュース記事の課金ビジネスだけで乗り切ることは出来ないだろう。本稿では地方紙が今後もローカルジャーナリズムの担い手としての役割を維持していくため,ニュース配信以外にも様々なコンテンツやサービスの提供によるデジタル事業のマネタイズ化,合理化が求められる紙面づくりへの市民参加の可能性の追求,宅配網を維持するための販売店の多角化,地方紙のリソースを活かした新規事業開発等の必要性について,様々な先進的な取り組みの事例をもとに紹介する。