著者
松本 義秀 河合 栄治 奥田 剛 門林 雄基
雑誌
マルチメディア通信と分散処理ワークショップ論文集
巻号頁・発行日
vol.2002, no.15, pp.159-164, 2002-10-16

近年,IPv6の普及に伴いP2P(Peer-to-Peer)と呼ばれるクライアント同士の接続方式が注目されている.P2P方式はお互いのノードがサーパを介さずに自律分散的に働くことによって,サービスを提供することが可能である.本論文ではP2PをWeb Cacheへ適用する.従来のWebCacheは大規模なLAN環境に最適化され,小規模なLAN環境や個人ユーザにとって効果が薄いことが問題とされてきた.提案システムでは各ユーザのローカルキャッシュを共有し,P2Pネットワークを用いて検索を行う.このことにより.WebCacheを小規模なLAN環境や個人ユーザにも適用することが可能であり,応答時間の高速化と,サーパサイドのトラフイツクの削減が可能である.また.P2Pを用いることで管理コストが全くかからず,酎故障性に優れたシステムが構成できる.