著者
松本 義秀 河合 栄治 奥田 剛 門林 雄基
雑誌
マルチメディア通信と分散処理ワークショップ論文集
巻号頁・発行日
vol.2002, no.15, pp.159-164, 2002-10-16

近年,IPv6の普及に伴いP2P(Peer-to-Peer)と呼ばれるクライアント同士の接続方式が注目されている.P2P方式はお互いのノードがサーパを介さずに自律分散的に働くことによって,サービスを提供することが可能である.本論文ではP2PをWeb Cacheへ適用する.従来のWebCacheは大規模なLAN環境に最適化され,小規模なLAN環境や個人ユーザにとって効果が薄いことが問題とされてきた.提案システムでは各ユーザのローカルキャッシュを共有し,P2Pネットワークを用いて検索を行う.このことにより.WebCacheを小規模なLAN環境や個人ユーザにも適用することが可能であり,応答時間の高速化と,サーパサイドのトラフイツクの削減が可能である.また.P2Pを用いることで管理コストが全くかからず,酎故障性に優れたシステムが構成できる.
著者
櫨山寛章 三宅喬 奥田剛 河合栄治 宮地利幸 三輪信介
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT)
巻号頁・発行日
vol.2014-IOT-24, no.25, pp.1-8, 2014-02-20

テストベッド間連携とは,テストベッド間を相互接続し,より大規模で高度な検証を行うための試験環境を構築する行為である.グローバルブローカーを想定しない,ローカルブローカー型テストベッド間連携モデルは,各テストベッドで独自の資源管理システムや運用管理ポリシを許容しながらテストベッド間連携を行い,単一テストベッドユーザが透過的に提携テストベッドに資源を利用できる連携モデルである.本稿では,ローカルブローカーモデルによるテストベッド連携モデルにおいて,資源予約や資源割り当て,相互接続の設定における調停を補佐,または半自動化を支援するテストベッド間連携を行うためのテストベッド連携フレームワークを提案する.
著者
小島 一允 樫原 茂 横山 輝明 奥田 剛 山口 英
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. B, 通信 (ISSN:13444697)
巻号頁・発行日
vol.92, no.1, pp.140-149, 2009-01-01

ユビキタス環境では,ユーザのコンテクストに応じた有用な情報やサービスを提供することが求められている.コンテクストはユーザの周囲の情報から構成される.現在,無線センサネットワークを用いることで,そうしたコンテクストを構成するセンシングデータを収集することが可能である.しかし,現在の無線センサーネットワークでは,収集したセンシングデータとユーザの対応関係を明らかにするために,追加の位置検知機構が必要とな乱本論文では,WSN上で追加の位置検知機構を必要とせずに,ユーザの周囲のセンシングデータを取得する手法を提案する.提案手法では,ユーザとともに移動する端末が最近傍のセンサノードを検知し,そこからユーザの周囲のセンシングデータを直接取得する方法を提案する.また,ZigBeeセンサノード上に本提案手法を実装し,そのプロトタイプを用いて実環境において有効性の評価を行う.
著者
榎本 真俊 櫨山 寛章 奥田 剛 山口 英
出版者
日本ソフトウェア科学会
雑誌
コンピュータ ソフトウェア (ISSN:02896540)
巻号頁・発行日
vol.32, no.3, pp.3_58-3_69, 2015

インターネットの規模拡張性の検証やインターネット上の大規模攻撃を模擬する環境として,大規模なサーバクラスタ型テストベッド上に仮想計算機を用いて擬似的なインターネット環境を構築する,インターネットエミュレーションの研究が行われている.インターネットエミュレーションのうち,EBGPルータを用いAS(Autonomous System)網を構築し,ASレベルでのBGPのパス特性やAS間での連携が必要なインターネット技術またはソフトウェアの挙動の観察を目的としたエミュレーション手法を本稿ではASエミュレーションと呼ぶ.ASエミュレーションにおいて,サーバクラスタの限られた物理計算機上でAS数を最大化するために,仮想計算機技術が用いられる.この際,限られた物理計算機から個々の仮想計算機が必要とする量の資源を適切に割り当て,仮想計算機の多重度を上げる必要がある.メモリ資源に着目すると,EBGPで構成されたAS網で個々のBGPルータが必要とするメモリの最適解を求めることは,その計算量の複雑さから,現実的に困難であり,日々拡張していくインターネットの特性をサーバクラスタ上に模擬するためのメモリ量推定手法として向いていない.そこで,本論文ではソースコードレベルでの静的解析と小規模な実験における動態解析の結果を元に曲線回帰よってモデル化することで使用メモリ量の推定を行う手法を提案する.提案手法の妥当性は大規模サーバクラスタであるStarBEDにて,Quagga bgpdを用いたASエミュレーションに対し,Quagga bgpdのソースコードの静的解析と,仮想マシン100台まで動的解析を元にモデル化を行い,最大1500台の仮想マシンによるASエミュレーション環境の構築を通して,その適合性の検証を行った.その結果,提案手法は従来手法より計算量,規模追従性の点で優れていることが明らかとなった.
著者
為近 智行 奥田 剛 飯田 勝吉 門林 雄基 山口 英
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NS, ネットワークシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.689, pp.167-170, 2004-02-26

本研究は非同期通信環境下における電子現金の個人間送金手法を提案する.非同期通信環境下での個人間送金を可能にすることで,送信者と受信者がそれぞれ都合のよい時間に送金の操作を行うことが可能となる.しかしその実現には,通砂防報が不着の場合や盗聴,改ざんされた場合のセキュリティ問題を解決する必要がある.これらの問題に対し提案方式では公関鍵暗号方式を用い、時間に依存する取引識別番号で取引順序を管理し,送信者と受信者の間にサーバを挟んだ3者闇取引とすることで解決を図る.最後に提案手法が上記の問題を解決できることを定性的に示す.
著者
吉田 幹 奥田 剛 寺西 裕一 春本 要 下條 真司
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.49, no.1, pp.402-413, 2008-01-15
被引用文献数
20

ユビキタス環境におけるアプリケーションでは,ユーザの位置を同定したうえで,物理的,意味的に近傍に位置するオブジェクトを探索し,発見された情報やサービスを相互に連携させて高度なサービスを実現する枠組みが必要となる.本論文では,分散環境に散在する情報やサービスを連携させるプラットフォームシステムの1 つの実現形態として,P2P エージェントをモデルとしたPIAX を提案する.PIAX の特徴は,能動的に動作するエージェントに,オーバレイネットワークの持つ強力な情報探索機能を融合させることで,ユーザの地理的位置や情報の特性に基づくサービスの発見と連携をスケーラブルに実現するところにある.オーバレイネットワークについては,新しい機構を組み込むことができ,情報探索のニーズに応じて複数のオーバレイネットワークを切り替える機能を持つ.アプリケーション構築に関しては,エージェント呼び出し機構とエージェントどうしが相互に発見・連携するための簡便なAPI を提供することで,高度な分散エージェントシステムを高い開発効率で構築することができる.本論文では,PIAX のベースとなった概念と現状の設計,マルチオーバレイ,発見型メッセージング(discovery messaging)の機構,ならびに今後の課題について述べる.In the ubiquitous environment, applications must identify the user's current geographical location, discover objects which are located near the users both physically and semantically, and combine the discovered objects to realize highly intelligent services. In this study, we propose a new P2P-based agent platform called 'PIAX', to realize such services. PIAX achieves scalable discovery and automatic cooperation of distributed services by the combination of active agents and resource discovery function of the overlay network. Especially about overlay networks, PIAX can plug in a new overlay network mechanism and has a functionality which changes multiple overlay networks according to the need of applications. Moreover, PIAX provides simple and strong discovery-messaging API for efficient development of applications. In this paper, the basic design and architecture of PIAX, the multi-overlay and the discovery-messaging mechanisms, the current status and future tasks are described.
著者
林 卓磨 妙中 雄三 樫原 茂 奥田 剛 山口 英
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NS, ネットワークシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.457, pp.45-50, 2009-02-24

小型無線デバイスが互いに無線接続したモバイルメッシュネットワークの構築が望まれている.しかし,モバイルメッシュネットワークは端末が移動するため確実にデータ配送を行うことが課題である.これまで,無線メッシュネットワークにおいてデータの配送効率を向上させる手段として,Opportunistic Routingとネットワークコーディングを組み合わせたMOREが提案されている.しかし,MOREは固定の無線メッシュネットワークを対象としており,端末の移動は考慮していない.本論文では,モバイルメッシュネットワークにおいて,移動端末に対して確実かつ効率的にデータ配送を行うための通信方式の提案を行う.また,本提案方式の有効性を示すために,提案方式とMOREをシミュレータ上に実装し評価する.
著者
種田 良子 横山 輝明 樫原 茂 奥田 剛 門林 雄基 山口 英
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OIS, オフィスインフォメーションシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.650, pp.7-12, 2006-03-03

近年,企業や大学などのイントラネット上では,グループウェアを用いた文書共有が行われている.しかし,共有される電子文書の量は増加の一途を辿っており,ユーザの検索負荷の増加を招いている.この問題を改善するためにさまざまな検索手法が提案されているが,キーワードによる検索は,キーワードが使用される分野や登場する文脈において異なる意味を持つ.そのため,このようなキーワードの多義性により生じる不要な検索結果を減らすことが重要となる.そこで,本研究では,キーワードの多義性による不必要な検索結果を削減し検索精度を向上させるための手法として,ユーザクラスタリングを用いた検索システム,DOCUSEUCを提案する.提案システムでは,ユーザの所有している文書に基づいてユーザ間の類似性を算出し,ユーザのクラスタリングを行う.そして,ユーザは検索時に自分の所属するクラスタから検索を行うことで,検索結果から非目的文書を削減することができる.本論文では,実際のシステム構築を述べ,有効性の評価を報告する.
著者
奥田 剛 井上 克司 井上敦之 伊藤暁
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告アルゴリズム(AL) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.110, pp.17-24, 2005-11-11

Pシステムは、生物学上の特徴をもつセルを用いた並列計算モデルであり,本論文ではこのモデルを利用した1つの触手をもつ通信機能のあるPシステムを取り上げる.これをCommunicating P System with One Tentacle (1CPST)と呼ぶ.研究では、次の結果を示す.意の有限オートマトンMが与えられたとき Mが受理する言語L(M)を受理するような1CPSTを構成する方法.T ={0}なる入力テープ集合は深さ2の1CPSTでは受理できるが 深さ1の1CPSTでは受理できない.意の正則表現が与えられたとき その正則表現を表す言語を直接受理するような深さ2の1CPSTを構成する方法.P system is a parallel computing model that uses the cell having the biological feature. This paper investigates the P system that has the communicating function with one tentacle, called Communicating P System with One Tentacle (1CPST). In this study, the following results are obtained. A method of constructing a 1CPST that accepts the same language as that of arbitrary finite automaton. It is impossible for 1CPST's of depth 1 to accept the set T = {0}, which can be accepted by a 1CPST of depth 2. A method of constructing a 1CPST of depth 2 that directly accepts the languages expressed by arbitrary regular expressions.