著者
松村 清治
出版者
公益社団法人日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.73, no.2, pp.250-255, 2007-03-15
参考文献数
34
被引用文献数
1 1

有明海において1991〜1995および2000〜2002年に放流した23群のトラフグ標識魚の11月1目の推定全長を目的変数とし,放流時期,放流サイズ,放流場所,種苗性,資源量指数および水温(7〜8月と9〜10月)を説明変数として重回帰分析を行った。解析の結果,漁獲サイズの変動には放流サイズ,放流時期,放流場所,資源量指数および水温が影響していることが判明した。偏回帰係数から,諌早湾および湾奥において大きいサイズで早期に放流することにより,より大型の漁獲加人魚が得られることが判った。