著者
松田 咲也子
出版者
崇城大学
雑誌
崇城大学芸術学部研究紀要
巻号頁・発行日
no.5, pp.4-22, 2011

熊本県の総鎮守である藤崎八幡宮(以下藤崎宮)で毎年9月に催される例大祭は、本来は仏教的儀式であった放生会に由来し、藤崎宮が勧進された10世紀ごろから千年以上にわたって熊本の人々に受け継がれている。なかでも、勇壮な飾馬と凛々しい甲冑姿の随兵達が熊本市街を練り歩く神幸行列は、熊本の秋を彩る風物詩として有名である。