- 著者
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松田 昌之
李 英彦
大橋 経昭
半田 譲二
- 出版者
- 一般社団法人 日本脳卒中学会
- 雑誌
- 脳卒中 (ISSN:09120726)
- 巻号頁・発行日
- vol.19, no.4, pp.257-263, 1997-08-25 (Released:2010-01-25)
- 参考文献数
- 30
- 被引用文献数
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破裂脳動脈瘤によるくも膜下出血 (SAH) の発症は冬 (12月~2月) に多く, 秋 (9月~11月) に少なかった.1日のうちでは午前6時~9時および午後6時~9時に有意に高い二峰性を示した.発症時の身体活動・行動では談笑中・テレビ観賞中・自宅でくつろいでいる時など身体活動が特に活発とは思われない時の発症数が最も多いが, 費やす時間を考慮すると排便・排尿に関連しての発症率が最も高くなり, その他食事・飲酒, 入浴, 起床時・洗面・着替えなど日常生活動作に伴った発症率が高かった.勤務中, 家事仕事中の発症数も多かったが, 両者を仕事として合わせても従事時間を考慮すると仕事中の発症率は高くはなく, 仕事や労働によってSAHが生じやすいという医学的根拠は認められなかった.また, 既往症または入院時合併症として高血圧の合併率が最も高く, 特に若年群では対照群より高く, 脳動脈瘤破裂の危険因子である可能性が高いことが示唆された.