著者
田辺 浩介 松田 朝彦
出版者
情報知識学会
雑誌
情報知識学会誌 (ISSN:09171436)
巻号頁・発行日
vol.31, no.4, pp.497-502, 2021-12-18 (Released:2022-02-19)
参考文献数
13

研究データを保存するためのデータリポジトリには,データファイルに加えて,生成された研究データのコンテキストを表現するための複雑なデータ構造を扱うことが求められる.この課題を解決するための仕組みとして,「研究データパッケージング」という考え方が提案されている. 本発表では,提案されている研究データパッケージングフォーマットのひとつであるROCrateを用いて,データの作成者,装置・試料の情報,ファイル・ディレクトリの構成などの多様なメタデータを保持しながら,データリポジトリに対して機械的かつ大量のデータ登録を試行した事例を報告する.
著者
田辺 浩介 松田 朝彦
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT) (ISSN:21888787)
巻号頁・発行日
vol.2020-IOT-51, no.9, pp.1-6, 2020-08-27

物質・材料研究機構では,マテリアルズ・インフォマティクスの実現に向けた研究データ公開基盤として,材料データリポジトリ "Materials Data Repository" を開発した.Materials Data Repository は,既存の機関リポジトリの扱う文献情報に加えて,材料科学特有の研究データの保存と公開を行うためのアプリケーションである.本発表では,Materials Data Repository の備える機能,開発過程におけるメタデータ項目やデータ公開のワークフローの検討内容,ならびに本格的なデータ駆動型材料研究に向けた Materials Data Repository の将来像について述べる.