著者
松隈詩織 福地健太郎 城一裕
雑誌
研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.14, pp.1-7, 2013-03-06

飾り巻き寿司とはその断面に意匠を凝らしたもので,海苔の上に寿司飯や具材を適切に配置した後に巻いて調理する.独自の意匠の巻き寿司を作成しようとするとき,巻きあがりの形から具材の適切な配置を考えるのは簡単ではない.また,配置図面があったとしてもその通りに具材を正確に置くことは調理の作業過程においては簡単ではない場合も多い.そこで,ユーザが断面の意匠をコンピュータ上でデザインすると,そのデザインに応じた具材の配置図を計算し,その配置図を海苔にレーザーを用いて直接印刷する手法を提案する.今回はデザインの自由度を強く制約した試作システムを構築し,実際に巻き寿司を作成してその有効性を検証した.