著者
板宮朋基 吉岡英樹 大山昌彦 小川高志
雑誌
第75回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.515-516, 2013-03-06

現在、津波から適切に避難するための手法や情報伝達のありかたが活発に議論されている。本研究では、津波等の災害発生時の避難行動を支援するスマートフォンアプリ「デジタル皆助ナビ」を開発し、内閣府「南海トラフの巨大地震モデル検討会」によって全国最大の34mの津波高が想定されている高知県黒潮町において実証実験を行った。 災害発生時は津波浸水や液状化、建物倒壊などで平時とは全く状況が変わるため、従来のカーナビ等の誘導の仕組みを用いることができない。そこで本研究では、ハザードマップや現地調査で得られた「リスクが高い地点」をアプリ上に明示し危険な進行方向に進んだ場合には「この先危険!」などと警告を出すことにより、避難行動を支援する。
著者
板宮朋基 山岸亨
雑誌
第76回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, no.1, pp.61-62, 2014-03-11

講演者は、津波等の災害発生時に、避難行動の意思判断を支援する『デジタル皆助ナビ』の研究開発と実証実験を行っている。2012年より、発災後の津波の様子などをリアルタイムに配信することができる「ワンセグ型エリア放送システム(エリアワンセグ)」を組み合せた新たなシステムの開発に着手し、南海トラフ巨大地震で国内最大級の津波高が想定されている高知県黒潮町において、国内初の実証実験を実施した。地元の住民11名が、避難ナビシステムと、町内3カ所に設置されたカメラからのライブ映像をスマートフォンで確認しながら移動したが、ルートを外れることなく、高台の避難場所まで予想より短い所要時間で到着できた。自動車における稼働実験も行い、成功した。