著者
滝沢 光男 矢島 隆二 林 昌亮 坂口 孝
出版者
Japanese Association for Laboratory Animal Science
雑誌
Experimental Animals (ISSN:00075124)
巻号頁・発行日
vol.27, no.3, pp.311-314, 1978-07-25 (Released:2010-08-25)
参考文献数
5

市販のプラスチック膜 (パラフィルム) を用いた微量測定法により, ラットのプロトロンビン時間を測定しQuickの方法による生理値と比較したとき, その相関係数は0.951と非常に高く, 本微量法は血液凝固能を検索する上で有効であることが確かめられた。またその応用例として, 名種実験動物におけるプロトロンビン時間について本法により検討したところ, ウサギの正常値は9.8秒と最も短かく, 次いでイヌ, マウス, ネコ, ラットの順に長くなり, その正常値はそれぞれ12.5, 13.3, 14.8, 16.0秒であり, モルモットの場合が最も長く25.3秒であった。