著者
松原 聖人 林 耕平 光本 大記 濱田 康弘 小野 順貴 嵯峨山 茂樹
雑誌
第78回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2016, no.1, pp.535-536, 2016-03-10

入力音声をケプストラム分析し、それによって取得した情報を基本周波数に関して操作したあと、パワースペクトルを経由して位相復元を用いて音声波形に戻すことによって、ピッチ変更などの変化を入力音声に与える。ケプストラムドメインで音声を加工することと、それを位相復元で音声波形領域に戻して可聴とすることの組み合わせによる音声加工法の提案である。
著者
林 耕平 高橋 登紀夫 永田 晃弘 嵯峨山 茂樹
雑誌
研究報告音声言語情報処理(SLP) (ISSN:21888663)
巻号頁・発行日
vol.2018-SLP-122, no.45, pp.1-5, 2018-06-09

これまで,人間の演奏に自動伴奏付けを行う研究は広く行われてきたが,奏者は与えられた楽譜に従って演奏を行うという前提があった.そこで,本稿ではドラムスという楽器における,より即興的な演奏に対して自動伴奏付けを行う手法について議論する.まず,自由なドラムス演奏をリズムパターンの同期遷移や接続によって行われるものとして近似し,HMM (Hidden Markov Model) を用いてモデル化を行う.モデルの確率的な逆問題を解くことで,演奏のリズムパターンや演奏箇所の推定を行う.具体的には複数の尤度計算とテンポ推定を行い,Viterbi アルゴリズムによってモデルの最尤状態を推定する.また,ここまでの手法を評価するために実験を行い,高い精度で演奏箇所の推定が行われることを示す.更に,本稿では自動伴奏付けの構想についても述べる.