著者
柳 正純 門田 暁人 高田 義広 鳥居 宏次
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SS, ソフトウェアサイエンス
巻号頁・発行日
vol.94, no.334, pp.9-16, 1994-11-17
被引用文献数
3

我々は,プログラマーのキーストロークを監視・分析するシステムにより,人手を介さずに,バグの混入を報告する方式について検討している.ところが,キーストロークより得られるデータの上に,バグの混入に関連する行動の特徴が現れるかどうかは,従来,ほとんど調査されていない.そこで,そのようなキーストロークデータを収集し,プログラマの行動の特徴を検出するためのシステムを設計し試作した.試作したシステムを適用した例から,本システムがデータの収集に有効に働くことがわかった.また,バグ混入時の特徴をいくつか発見し,上述のような警告方式が実現可能であることを示唆するデータが得られた.