著者
川端 俊一 川畑 匠朗 山田 正文 柳田 聖香 塗木 淳夫 湯ノ口 万友 Rothwell John
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MBE, MEとバイオサイバネティックス
巻号頁・発行日
vol.110, no.399, pp.121-124, 2011-01-20

人間は感覚情報をもとに外界からの刺激を感じ取り,自覚的な体験として処理する.この処理の際に,視覚や聴覚といった個々の感覚のみで処理するのではなく,感覚同士が必然的に相互作用し合って総合的に処理している.つまり,人間の認知処理の仕組みの解明に当たっては個々の感覚だけでなく感覚の相互作用の解明も重要であることが言える.本研究では,視覚刺激に触覚刺激と聴覚刺激を加え,視覚情報の認知に触覚と聴覚がどのような影響を及ぼすのかを調べた.その結果,それぞれの感覚の提示の種類や,提示時間によって,感覚の相互作用に差が生じることがわかった.