著者
根井 きぬ子
出版者
信州大学医学部附属病院看護部
雑誌
信州大学医学部附属病院看護研究集録 (ISSN:13433059)
巻号頁・発行日
vol.29, no.1, pp.210-213, 2000-03

インフルエンザは,死亡曲線に影響を及ぼす唯一の疾患である。また,感染力が強いため,流行期には多数の患者が発生する。狭いスペースに多勢の人が集まる病棟では,感染伝播の危険性が高い上,抵抗力の低下した患者では重症化の恐れがある。病棟管理者は,感染予防と重症化を防ぐことが課題である。抗ウイルス剤アマンタジン使用例で,感染期間を短縮できたこと,含嗽励行・マスク着用で予防が推進できた,と考えられたので報告する。