著者
桝 飛雄真
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
化学と教育 (ISSN:03862151)
巻号頁・発行日
vol.63, no.12, pp.592-595, 2015-12-20 (Released:2017-06-16)
参考文献数
3

核磁気共鳴(NMR)の原理と,有機化合物の構造解析において重要な1H NMRスペクトルについて概説する。1H NMRスペクトルでは磁場中の試料に電磁波を照射し,水素原子による電磁波の吸収(共鳴)を測定することで有機化合物の構造に関する様々な情報(官能基の種類,水素原子の数,隣接する官能基の組み合わせなど)を得ることができる。また13C NMRや二次元NMRについても紹介する。
著者
桝 飛雄真 東屋 功
出版者
千葉大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

本研究は、有機結晶における結晶多形現象を積極的に利用し、結晶のキラリティー制御を実現することを目的とした。水素結合性部位を有する芳香族スルホンアミド等を合成し、キラルな結晶多形が生じる例を見出した。また嵩高いアダマンタン骨格をコアに持つフェノール性分子とピリジン誘導体を共結晶化し、らせん型連鎖構造の形成を行った。またイミダゾリウム系イオン液体において、冷却時に発現する準安定結晶構造と、その熱的挙動を明らかにした。