著者
梅崎 芳美
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
日本化學雜誌 (ISSN:03695387)
巻号頁・発行日
vol.82, no.7, pp.856-859, 1961-07-10 (Released:2011-05-30)
参考文献数
7
被引用文献数
1

着色水中のケイ酸の比色定量について検討した。試料溶液を硫酸酸性で,常温において過マンガン酸カリウム溶液と処理して有機物を分解し,亜硝酸ナトリウムによって脱色を行なう。この操作によって天然着色水中のフミン酸,また人工着色水たとえばパルプ廃液などもほとんど完全に分解される。以下モリブデン黄法によってケイ酸の比色定量を行なった。常温,過マンガン酸カリウム分解においてはケイ酸の溶存状態がまったく変化しないことを確認した。