著者
梶山 重寿
出版者
一般社団法人 照明学会
雑誌
照明学会 全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.38, pp.185, 2005

LEDの自動車照明への応用は、1987年、ハイマウントストップランプの光源として初めて自動車に搭載されたことに始まる。その後、LEDの高輝度化が進展したことにより、1990年代後半からはテール&ストップランプを中心として採用が拡大しつつある。現在では、白色LEDを用いたヘッドランプの実用化への期待が高まっている。自動車照明器メーカー各社が、消費電力が少なく、従来にない魅力的なデザインのヘッドランプの実現を目指して開発を進めている。 しかしながら、LED式ランプは電球式ランプと比較すると高価であり、現時点のLED性能では、コストアップに見合った商品性を出しにくく、実用化されていない自動車用ランプもある。今後、自動車用ランプのLED化を促進する為には、LEDの更なる高輝度化、高効率化と低コスト化が課題である。また、ランプにおいては価格に見合った商品性(意匠性、低消費電力、奥行きの短縮等)を引き出すための技術開発が必要である。