著者
森 浩晴
出版者
中部学院大学
雑誌
中部学院大学・中部学院大学短期大学部研究紀要 (ISSN:1347328X)
巻号頁・発行日
vol.5, pp.67-70, 2004-03

現在のデフレ経済を脱出する方法として真剣に議論されているのが「インフレ・ターゲット」だ。この「インフレ・ターゲット」は、ある程度のインフレとなるまで日銀は紙幣を増やし続けるという政策である。日銀がどんどん紙幣を増やせば、世の中に多くの貨幣が出回り、人々は物を買うようになり、景気はよくなり、物価は上昇しインフレになる、という仮説。この仮説の諸問題を理論設定からアプローチしたのが本論である。