著者
森下 隆治
出版者
プロジェクトマネジメント学会
雑誌
プロジェクトマネジメント学会研究発表大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2005, pp.89-93, 2005

JAVA開発における開発方法論,実践については,最近は多く出てきているとはいえ,まだまだ小規模開発でのUML,RUP等の適用事例にとどまっており,大規模開発の際の開発方法の適用の仕方は,これといったものがないのが実情ではないだろうか?筆者が担当するProjectでは,レガシーシステムの刷新化計画が急ピッチで推進されてきており,レガシーであった大規模システムをオープンシステム化,JAVA化が要求されている.PM観点では,その開発方法を選定適用するに当たり,オブジェクト指向開発をそのまま適用することは,経験上の問題と規模的な問題,SKILLリソースの確保の問題など,リスクが高いとの認識である.そこで従来型の手法DOAをベースとした大規模JAVA開発というアプローチを試み実践した.またSCOPEの変更管理における影響分析,品質確保の仕組みはPM諸氏が苦労されているところと思われるが,PM観点から,それに対応できる開発方法として,CASEツールによる設計リポジトリィを構築し,JAVA生成ツールを独自開発し適用する方式を上流から下流まで適用統合化することにより,影響分析,品質確保などの実現,保守における生産性UPの実現を目指し実践してきており,その経験をPM諸氏につたえ,今後の大規模開発JAVA開発に参考にしていただくことが本論分の目的である.