著者
金出 武雄 コンラッド ポールマン 森田 俊彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.76, no.8, pp.1497-1505, 1993-08-25
被引用文献数
83 11

時系列画像からの特徴点追跡結果を用いて,3次元的なカメラの相対運動と対象物の形状を求める因子分解法は,線型な定式化を行い,数値計算的に安定な行列の特異値分解を用いたため,安定に運動と形状を復元することができる.本論文では,Tomasiと金出による正射影モデルにおける因子分解法の考え方を発展させ,より中心射影に近いscaled orthographic projectionとparaperspective Projectionへの拡張を行うと共に,特徴点追跡の不確かさを考慮に入れて復元の精度を高める重み付け因子分解法を示す.
著者
飯田一朗 武理一郎 森田俊彦 富田達夫
雑誌
デジタルプラクティス (ISSN:21884390)
巻号頁・発行日
vol.5, no.4, pp.284-290, 2014-10-15

モバイルサービスの急速な普及により,いつでもどこでもインターネットサービスが利用できる環境が整いつつある.今後は,これに加えて人が活動するあらゆる状況において,人起点,場所起点にさまざまなサービスが連携する世界に発展するものと考えられる.本論文では,このような人が活動する現場で手軽にかつ安全に各種のサービスが実行できる動的デスクトップ技術とこれをもとにしたモバイルサービス基盤のプロト開発と実証実験により得られたプラクティスについて報告する.場所に応じて必要なアプリケーションのみをプッシュ型で提供する本技術を利用することで,状況に応じたサービスを安全に実行することが可能になり,従来ICT化があまり進んでいなかった顧客との接点や作業現場等のフロント領域の業務ソリューションの拡大に寄与するものと期待される.