著者
森田 哲明
出版者
公益社団法人日本オペレーションズ・リサーチ学会
雑誌
オペレーションズ・リサーチ : 経営の科学 (ISSN:00303674)
巻号頁・発行日
vol.57, no.12, pp.673-682, 2012-12-01

「ビッグデータ」の処理・分析技術の進化により,顧客のID^1に基づいたPOS(販売時点管理)システムのデータ分析(ID-POS分析)が一般的になってきた.ID-POS分析のみならず,IDが紐づく情報(ソーシャルメディアや乗車履歴などのデータ)の分析(ID情報分析)は,幅広く行われ始め,RFM,LTVなどの分析の結果,8割以上が売上拡大,7割以上が顧客数増加につながっている.ID情報分析により,変化の兆しを把握するKPIを設定することで,新たな事業機会を創出でき,ユーザーに魅力的な商品・サービスを開発することも視野に入れることができる.