著者
椙原 俊彰
出版者
佛教大学大学院
雑誌
佛教大学大学院紀要. 文学研究科篇 = The Bukkyo University Graduate School review. 佛教大学学術委員会, 文学部編集委員会 編 (ISSN:18833985)
巻号頁・発行日
no.42, pp.1-18, 2014-03

『雲介子関通全集』が昭和十二年に完成されて以降、江戸中期の高僧である捨世派関通の研究は飛躍的に拡大、発展を遂げた。全集は多くの研究者たちに支持され、関通研究における原典の役割を担ってきた。しかし、本全集は全集とはいいながら未収録の著作などもあり、またその底本についても十分に吟味されていない点もある。本論では、資料の成立背景やテキストの比較検証等から浮き彫りとなった本全集における問題点を指摘し、『雲介子関通全集』の再評価を試みるものである。関通雲介子関通全集捨世派山下現有