著者
楫 勇一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IT, 情報理論 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.363, pp.1-6, 2011-01-11

フラッシュ符号の一種であるindex-less indexed flash codes (ILIFC)の改良を行う.フラッシュメモリの利用にあたっては,セルと呼ばれる記録素子に対する操作への非対称性,ブロック消去に伴うセル特性の劣化等に十分注意して,情報の記録を行う必要がある.ILIFCは,セル全体をブロックと呼ばれる小単位に分割し,各ブロックを有効に利用することで性能確保を目指す方式であるが,ブロックサイズが固定されていることから様々な問題が発生する.本研究では,ILIFCのブロックサイズを半減し,性能を改善するとともに,その適用範囲を拡大することを検討する.