著者
樅木 麻奈 西村 勇也
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集 平成26年度電気・情報関係学会九州支部連合大会(第67回連合大会)講演論文集
巻号頁・発行日
pp.212, 2014-09-11 (Released:2016-02-10)

振動している膜や薄い板の上に砂や塩などの細かい粒子を撒くと,振動の節の部分にその粒子が集まり幾何学的な模様を描く.この模様をクラドニパターンと呼び,手軽に固有振動を目で見ることができる音響現象の多くは目で見ることが出来ず,音波伝搬の可視化技術は音響工学の基礎教育において音の性質の理解を助ける有効な手法である. そこで本研究では,まず音響解析によく利用される Bessel 関数を用いて円形膜の振動解析を行い,クラドニパターン発生時の音波伝搬状態をグラフ化することで音場全体を把握する.続いて,実際に粉末図形実験装置を製作し,膜の音波伝搬の可視化を行う.得られた粉末図形と理論値を比較することでその音響メカニズムを検証する.
著者
樅木 麻奈 西村 勇也
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集 平成27年度電気・情報関係学会九州支部連合大会(第68回連合大会)講演論文集
巻号頁・発行日
pp.211, 2015-09-10 (Released:2018-02-16)

ティンパニは,太鼓のようにヘッドを持つ楽器でありながら半球状の胴(ケトル)を持ち,音高感のある音を出すことができる有音打楽器である.ティンパニ奏者は叩く位置を微妙に変化させることでその曲に適した音色を表現している.しかし,一般的なティンパニの指書者には,その打撃位置は「外側から中心に向かってヘッドの半径3分の1から4分の1の点」という曖昧な記載がされている.よって,本研究ではティンパニの周波数特性を調べ,打撃位置における音色の違いを固有モードの観点から解明を行う.またこの結果を基に,プロのティンパニ奏者を交え打撃位置における音色の指標を作り,教則本への記載や初等教育での部活動指導に貢献する.