著者
樋口 直哉 篠原 武 今村 安伸
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2015, pp.345, 2015

画像や音といった大量かつ多次元のマルチメディアデータを階層的空間索引構造であるR-treeを用いて,高速に近似検索するための次元縮小法Simple-Map(S-Map)の中心点探索法に関する研究を行う.S-Mapの中心点として良いとされる座標値のほとんどが空間の端に存在する.本論文では,最初から空間の端にあると考えられる外れ値をS-Mapの中心点として利用する方法を考える.外れ値を検出する方法として,高速外れ値検出法を用いる.高速外れ値検出法でデータベース内に存在する外れ値を取り出し,その外れ値を用いたS-Mapの中心点探索法を検証する.
著者
樋口 直哉 篠原 武 今村 安伸
出版者
電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
雑誌
電気関係学会九州支部連合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2016, pp.57, 2016

多次元データの近似検索のための縮小構造Sketchについて考察する.Sketchは基礎分割関数を用いて作成され,実空間での類似性をある程度保持するようにオブジェクトをバイナリ文字列で表したものである. 基礎分割関数はデータを均等に分割することで検索精度が良くなることが知られている.本論文では,基礎分割関数として中心点と半径を与えて分割する,ボールパーティション分割について考察する.ランダムに選んだオブジェクトをデータ中央値によって2値量子化した点を中心点とし,中心点と中央値座標との距離を半径とする手法を提案し,量子化を用いることの有効性を検証する.