著者
権田 克己 酒井 三四郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. KBSE, 知能ソフトウェア工学
巻号頁・発行日
vol.94, no.357, pp.17-24, 1994-11-21
被引用文献数
1

ソフトウェアの保守やプログラミング教育などではプログラムを理解する作業は大きな負担となっている。この過程を支援する何らかの機構の構築は有用性が高い反面、複雑な問題でもある。本稿では、初等プログラミング教育で扱われる基本的なプログラミング技法をソースコードから抽出することを目的とし、その枠組と抽象概念生成過程について検討する。すなわち、本手法ではソースコードを各命令と基本的に一対一に対応する概念部品と制御, データフロー情報を表現した概念部品とに変換する。その後、これらの概念部品を組み合わせることにより新たに高次の抽象概念を生成する。部品化したフロー情報を使う抽象概念の生成過程について検討を行なう。